シュブ=ニグラスは非常にメジャーな神話生物の一体です。しかし、彼女の子である黒い仔山羊も有名なのでよく混同されがち。
そこで今回は、シュブ=ニグラスとはどんな神話生物なのか解説した後に、シナリオに登場させるにはどのような方法があるのかについてお話ししていきたいと思います。
モンストでも大活躍のシュブ=ニグラス、一緒に学んでいきましょう!
サムネイルは以下サイト様の画像を使用させていただきました。
シュブ=ニグラスはハスターの妻とも言われている
実はシュブ=ニグラスは、ラヴクラフトの小説に姿を表した事はありません。
しかしながら、その名前はよく登場します。
シュブ=ニグラスは雌とされており、「ネクロノミコン」にはハスターの妻としても記載されています。
その見た目は、巨大な雲状の塊であるとも言われ、泡立ち、爛れているそうです。
しかしながら、シュブ=ニグラスは人前にその姿を表したという記録は無く、言い伝えが誇張されてこのような表現がされている、とも言われています。
「黒い仔山羊」はシュブ=ニグラスの落とし子であり、彼女自身では無い点に注意が必要です。
興味深い特徴としては、シュブ=ニグラスのミルクに巨人症、手足が多くあるなどの身体的特徴や、精神感応などの霊能力を引き起こす力があるのでは無いかと考えられていることです。
また、シュブ=ニグラスのミルクはグレート・オールド・ワン(旧支配者)の目覚めを助ける効果を持つとも言われているとか。
シュブ=ニグラスと他の神話生物との関係
ここではシュブ=ニグラスと関係のある神話生物について紹介しましょう。
特に、シュブ=ニグラスの従者となっている者や落とし子を中心に紹介しています。
黒い仔山羊(シュブ=ニグラスの落とし子)
巨大な職種で形作られている神話生物であり、触手の先は黒いヒヅメのようになっています。
どこか木に似ていると言われ、間違えて近寄ってきた3.6m〜6mの巨大な体格で打ちつけることも。
ちなみに仔山羊の由来は、シュブ=ニグラスの称号である「千匹の仔をはらみし森の黒山羊」から取られたとか。
黒い仔山羊については以下の記事で詳しく解説しています。併せてご覧ください。(10/7公開予定)
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黒い仔山羊について詳しく見てみる
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ゴフン・フーパジ・シュブ=ニグラス
シュブ=ニグラスの従者であり、神官としての役割をになっています。
生贄にされた犠牲者から、シュブ=ニグラス自身が作り出した従者で、人間を丸ごと飲み込み、変容した姿で新たに生み出します。
実はゴブリンの元は、この変容した犠牲者だったとか...
膿の母
人間とシュブ=ニグラスのハーフ。よどんだ不潔な水たまりに潜んでいると言われており、その地域にいる者を狂わせる特殊な方法で出現します。
カルトなどは無く、誰からも崇拝はされていない恐ろしき神格の一つです。
ちなみに、分類は外なる神に分類されています。
シュブ=ニグラスの生息地は不明
シュブ=ニグラスの生息地は不明です。
先述した通り、人前に姿を表したという記録がなく、目撃された姿はどれもが「黒い仔山羊」の特徴と一致します。
この事から、人間が存在する地域については、黒い仔山羊を向かわせている事が考えられます。
カルト:人は神話生物に広く崇拝されている
シュブ=ニグラスは広範囲で崇拝されており、崇拝する者の多くはグループや教団を形成しているとか。
しかしながら、シュブ=ニグラスを召喚した際、崇拝者でない者は襲われるという記録もあります。
これは、シュブ=ニグラスが召喚を受け入れるのは、生け贄を受け取る為と考えられているからだそう。
また、チョー=チョー人、ミ=ゴ(ユゴスよりのもの)など神話生物からもシュブ=ニグラスは崇拝されています。
歴史:ムー大陸で「大地母神」として信仰されていた
かつてのムー大陸では、シュブ=ニグラスを豊な実りをもたらす「大地母神」として信仰されていました。
邪神ガタノトーアがムー大陸を襲った際は、その対抗手段を神官達に伝えるなど直接的に恩恵を与えた過去もあります。
シュブ=ニグラスをシナリオに登場させるヒント
シュブ=ニグラスは黒い仔山羊の先に居るボスのように出すと使いやすいかもしれません。
さらに、木に間違われるという特徴を利用して、森に迷い込むサバイバル系のシナリオならより親和性の高いシナリオが書けるでしょう。
また、かつてのムー大陸へタイムトラベルするなど、少しオカルトとSFを混ぜた話があっても面白いかもしれません。
まとめ
ポイント
- 人前に姿を表した事はない
- 黒い仔山羊はシュブ=ニグラスの落とし子
- かつてムー大陸で大地母神として信仰されていた。
TRPGや、テレビゲームを遊んでいると様々な所で神話生物と出逢います。
最近ではアニメや漫画にも多く登場しているので、探してみると案外見つかりますよ。
このシリーズでは、一体の神話生物にスポットを当てて紹介しています。
「コイツを紹介して欲しい!」という神話生物が居ましたら、是非コメントにて教えて下さい。
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今回の記事は以上になります、最後までお読みいただきありがとうございました!
参考資料
1.森瀬 繚,ゲームシナリオのためのクトゥルー神話辞典,SBクリエイティブ株式会社,2018年 電子第二版
2.森瀬 繚,図解 クトゥルフ神話,株式会社新紀元社,2018年 第15版
3.スコット・アニオロフスキーほか,マレウスモンストロルム,株式会社KADOKAWA,2016年 第12版