神話生物、という言葉をご存知でしょうか?
H.P.ラヴクラフトというアメリカの小説家が生み出した「クトゥルフ神話(クトゥルー神話とも)」に登場する、モンスターの総称を言います。
この記事では、そんな神話生物の中でも、特に強く人類に影響を及ぼす怪物達を解説します。
「クトゥルフ神話TRPG」を遊ばれる方や、「クトゥルフ神話」をベースにしたお話を書かれる方の参考になれば幸いです。
それでは早速解説していきましょう。
サムネイルは以下サイト様の画像を使用させていただきました。
七三ゆきのアトリエ https://nanamiyuki.com/
ショゴスとは?
ラヴクラフト作の「狂気の山脈にて」で登場します。
スライムやアメーバのような不定形の生物であり、悪臭を放ち、所々虹色に輝く黒い肉塊として描かれる事が多いです。
自由自在にその姿を変える事が出来るショゴスは、目や耳などの機関から手足まで望むがままに変化する事が出来ます。
「テケリ=リ!テケリ=リ!」と言う鳴き声は、エドガー・アラン・ポーの「ナンケット島出身のアーサー・ゴードン・ビムの物語」と言う作品に出てくる、島の原住民や海鳥が上げる声が原型です。
生息地
覚醒の世界(現実世界)では、南極海で航海していた人物が「テケリ=リ!」と言う鳴き声を耳にしています。
また、ドリームランドにも存在していると言われ、その際産卵していたという噂も。
しかし、分裂繁殖が出来るとも言われており、ひょっとすると分裂した際の動きが産卵に見えたのかもしれません。
歴史
ショゴスは「古のもの」が地球に飛来した際、様々な用途に対応すべく作られた召使いでした(奉仕種族という)
地球産であるこの神話生物は、分裂繁殖を行う事が出来ます。
そうして母数を増やし、2億5千年前に「古のもの」に対して反乱を起こします。
最初の反乱は失敗に終わりますが、その後何度も反乱を繰り返し、その分個体差が増えていきました。
「古のもの」の文明は滅んだ今ですが、ショゴスは少なくとも一体、南極海に存在している可能性が高いです。
ショゴスの亜種
ショゴスは基本的に大型として描かれる事が多いですが、個体差がある事から亜種も確認されています。
小型でより高い知性を持っているショゴス・ロード。
人間と同じ色と構造を持っている原ショゴス。
歴史の中では、「ミスター・シャイニー」と言う人物がショゴス・ロードなのでは無いか、と言う文献もあります。
自由自在に姿を変えられる事から、一眼で見分ける事は難しいようです。
まとめ
ポイント
- ショゴスは自由自在に自分の姿を変える事が出来る
- ショゴスは古のものによって作られた奉仕種族
- 様々な亜種がいる
TRPGや、テレビゲームを遊んでいると様々な所で神話生物と出逢います。
最近ではアニメや漫画にも多く登場しているので、探してみると案外見つかりますよ。
このシリーズでは、一体の神話生物にスポットを当てて紹介しています。
「コイツを紹介して欲しい!」という神話生物が居ましたら、是非コメントにて教えて下さい。
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今回の記事は以上になります、最後までお読みいただきありがとうございました!
参考資料
1.森瀬 繚,ゲームシナリオのためのクトゥルー神話辞典,SBクリエイティブ株式会社,2018年 電子第二版
2.森瀬 繚,図解 クトゥルフ神話,株式会社新紀元社,2018年 第15版
3.スコット・アニオロフスキーほか,マレウスモンストロルム,株式会社KADOKAWA,2016年 第12版