神話生物解説、今回は旧支配者の始祖とも言える「ウボ=サスラ」について紹介していきます。
中々聞いたこと無いかもしれませんが、実は「アザトース」の双子であり、「ショゴス」の元にもなった神話生物なんです。
神話生物の歴史的にも面白い神格なので、一緒に見ていきましょう!
ウボ=サスラは旧支配者の始祖
6版マレウスP.145
ウボ=サスラは、地球上の全ての生命の源となる原型質を産み出したと言われています。
知性は無く、無形の塊で頭や手足などは無い姿をしているとのこと。
「古のもの」が「ショゴス」を創り上げた話は別の記事でしましたが、実はこのショゴスを作った時に使った体組織こそが「ウボ=サスラ」から取られたもの。
旧き神々によって、「アザトース」と「ウボ=サスラ」が双子として創られ、奴隷として使われていました。
不満が積もり積もったこの二体は、「グレート・オールド・ワン(旧支配者)」を産み出し反攻、結果は敗北。
アザトースは創生の中心へ、ウボ=サスラは地球の内部へと身を隠しました。
グレート・オールド・ワン(旧支配者)については、以下の記事で詳しく解説しております〜
-
旧支配者について詳しくみてみる
続きを見る
ウボ=サスラの生息地
冷たくじめじめとした洞窟の中に住んでおり、基本的にその洞窟を離れることはありません。(呼ばれたり、邪魔された時のみ出る)
ウボ=サスラの住む洞窟には、南極大陸の深い氷の裂け目か、ドリームランドの凍てつく荒野にある秘密の入り口から入っていく必要があるとのこと。
ウボ=サスラの洞窟の中には、星の石で出来た数枚の石板が置かれており、旧き神の秘密の知識が掘り込まれているとか。
ウボ=サスラのカルト
ウボ=サスラは人間には崇拝されていません。しかし、ミ=ゴなどの神話生物たちにより崇拝されている事はしばしばあります。
エイボンの書とネクロノミコンにウボ=サスラについての詳しい情報が書かれているとのことです。
シナリオにウボ=サスラを登場させるヒント
「クトゥルフ神話」っぽい、所謂ラブクラフトっぽいシナリオを書く時には名前だけでも出したい神話生物ですね。
石板が洞窟にあることから、「冒険家」の職業をハンドアウトにして、深淵に触れるというシナリオも面白そう。
また、体組織が関係していることから、「ショゴス」が出てきた先にいる大ボス、といったキャンペーンにも使える神話生物です。
ウボ=サスラの雛
ウボ=サスラには落とし子がおり、「ウボ=サスラの雛」という名前で知られています。
原生動物などの単細胞生物に見た目が似ていると言われ、基本的には親であるウボ=サスラに食われてお亡くなりに。
ですが、生き延びる雛もおり、親の気まぐれと衝動を全て遂行するとか。
まとめ
今回はウボ=サスラについて解説ました。この記事のポイントは以下の通り。
ポイント
- ウボ=サスラは旧支配者の始祖であり、アザトースの双子
- 洞窟の中に住んでおり、洞窟には秘密の知識が刷り込まれた石板があると言われている
- 他の神話生物たちから崇拝されている場合がある
他の神話生物が気になった方は以下のページに一覧を表示しています、ぜひご覧ください。
-
カテゴリー別クトゥルフの使いやすい神話生物一覧
続きを見る
今回の記事は以上になります、最後までお読みいただきありがとうございました!
参考資料
1.森瀬 繚,ゲームシナリオのためのクトゥルー神話辞典,SBクリエイティブ株式会社,2018年 電子第二版
2.森瀬 繚,図解 クトゥルフ神話,株式会社新紀元社,2018年 第15版
3.スコット・アニオロフスキーほか,マレウスモンストロルム,株式会社KADOKAWA,2016年 第12版