神話生物、という言葉をご存知でしょうか?
H.P.ラヴクラフトというアメリカの小説家が生み出した「クトゥルフ神話(クトゥルー神話とも)」に登場する、モンスターの総称を言います。
この記事では、そんな神話生物の中でも、特に強く人類に影響を及ぼす怪物達を解説します。
「クトゥルフ神話TRPG」を遊ばれる方や、「クトゥルフ神話」をベースにしたお話を書かれる方の参考になれば幸いです。
それでは早速解説していきましょう。
サムネイルは以下サイト様の画像を使用させていただきました。
七三ゆきのアトリエ https://nanamiyuki.com/
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アザトースとは?
邪神達の魔王とも言われるアザトースは最も恐ろしい存在の一つとして知られています。
アザトースの周囲には盲目で口も聞けない「蕃神(外なる神の従者)」たちや、「這い寄る混沌」こと「ニャルラトテップ」を部下として抱えています。
姿は不定形で、単調なフルートの音に合わせて絶え間なく体をくねらせているそう。
また、彼には双子の兄弟がおり、「ウボ=サスラ」という名前で知られています。
また、アザトースは「魔王」として知られていますが、部下には「副王」と呼ばれる「ヨグ=ソトース」
その下には「アブホース」、「シュブ=ニグラス」」、「トゥールスチャ」等そうそうたるメンバーが揃っています。
(神話生物アベンジャーズやん...ヴィランズか?)
生息地
「未知なるカダスを夢に求めて」によれば、「形のない深奥の虚空」、「時を超越した想像もつかぬ無名の房室」にアザトースは存在しているようです。
具体的にはこの宇宙のどこかにある、アザトースの宮廷「マウス・オブ・マッドネス」に存在しているそうですが...
「宇宙はアザトースの見る夢に過ぎず、目覚めにより消失する」と言われる事もある為確証は無いようです。
カルト
アザトースは人間にはほとんど崇拝されていません。
むしろ彼の部下であるニャルラトテップ等の方が人気です。
アザトース本人も、信仰されて喜ぶという事はなく、人間が接触する場合は不幸な偶然が重なり負の奇跡が起きてしまった時でしょう。
神話生物の中では「シャッガイからの昆虫」がアザトースを崇拝している事が知られています。
歴史
この宇宙はアザトースから始まったとされる説があり、そういった意味ではアザトースは歴史そのものです。
アザトースの思考によって全ての者は創造され、逆にアザトースを見てしまったものはその存在を根底から破壊されてしまうそう。
今は眠りについていると言われ、かつて地球を支配した「旧支配者」達が復活する時、アザトースも無明の「レン高原」に舞い戻るという予言があります。
まとめ
ポイント
- 神話生物の中でもトップクラスの「魔王」
- マウス・オブ・マッドネスという宮廷に存在していると言われている
- 人間には崇拝されないが、「シャッガイからの昆虫」は崇拝している
TRPGや、テレビゲームを遊んでいると様々な所で神話生物と出逢います。
最近ではアニメや漫画にも多く登場しているので、探してみると案外見つかりますよ。
このシリーズでは、一体の神話生物にスポットを当てて紹介しています。
「コイツを紹介して欲しい!」という神話生物が居ましたら、是非コメントにて教えて下さい。
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今回の記事は以上になります、最後までお読みいただきありがとうございました!
参考資料
1.森瀬 繚,ゲームシナリオのためのクトゥルー神話辞典,SBクリエイティブ株式会社,2018年 電子第二版
2.森瀬 繚,図解 クトゥルフ神話,株式会社新紀元社,2018年 第15版
3.スコット・アニオロフスキーほか,マレウスモンストロルム,株式会社KADOKAWA,2016年 第12版