神話生物、という言葉をご存知でしょうか?
H.P.ラヴクラフトというアメリカの小説家が生み出した「クトゥルフ神話(クトゥルー神話とも)」に登場する、モンスターの総称を言います。
この記事では、そんな神話生物の中でも、特に強く人類に影響を及ぼす怪物達を解説します。
「クトゥルフ神話TRPG」を遊ばれる方や、「クトゥルフ神話」をベースにしたお話を書かれる方の参考になれば幸いです。
それでは早速解説していきましょう。
サムネイルは以下サイト様の画像を使用させていただきました。
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ニャルラトホテプとは?
「這い寄る混沌」の異名で知られるニャルラトホテプも、クトゥルフと同様「ナイアーラトテップ」「ニャルラトテップ」など様々な訳し方で呼ばれます。
初出はラヴクラフトが執筆した「ナイアルラトホテプ」
「這い寄る混沌」という異名は、ラヴクラフトが書いた短編のタイトルから取られました。
魔王「アザトース」に仕えるニャルラトホテプには、千の異名と化身があると言われています。
代表的なものを挙げるなら「闇に吠えるもの」
「クトゥルフ2010」の表紙にもなっています。
その他多くの化身については、「マレウスモンストロルム」で紹介されている為、気になる方はご覧ください。
神たちの中で「本当の人格」を持っていると言われるニャルラトホテプは「人を狂気に陥らせること」に喜びを感じます。
夢の世界(ドリームランド)に住む神格(大いなるもの)等の守護者としての一面もありますが、ニャルラトホテプは大いなるものを軽蔑しており、時に滅ぼすことさえあります。
生息地
「アザトース」の部下であることから、アザトースの宮廷に居る事が予想されます。
その他には、地上に居る時は「ンガイの森」に居ると言われ、また、ドリームランドにも生息すると言われています。
カルト
千種類もの姿があるニャルラトホテプは、それぞれの化身の姿で崇拝される事が多くあります。
「膨らんだ女教団」、「暗黒教団」、「野獣の結社」(くさそう)などなど。
また、人間だけでなく従者には「シャンタク鳥」、「駆り立てる恐怖」などのクリーチャーもいます。
歴史
ニャルラトホテプの歴史についてはあまり知られていません。
しかしながら、「外なる神」に仕えている事(崇拝ではなく、軽蔑をしている)、「クトゥグア」と敵対しており「ンガイの森」を焼き払われた事、
「大いなるもの」を保護する立場でありながら、滅した過去がある事など、断片的な逸話が残っています。
ニャルラトホテプについて詳しく知る為には、他の神話生物の歴史を紐解く必要がありそうです。
まとめ
ポイント
- 千の化身の姿がある
- 本当の人格を持っており、人を狂気に陥らせる事を喜ぶ
- 大体の逸話が破天荒
TRPGや、テレビゲームを遊んでいると様々な所で神話生物と出逢います。
最近ではアニメや漫画にも多く登場しているので、探してみると案外見つかりますよ。
このシリーズでは、一体の神話生物にスポットを当てて紹介しています。
「コイツを紹介して欲しい!」という神話生物が居ましたら、是非コメントにて教えて下さい。
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今回の記事は以上になります、最後までお読みいただきありがとうございました!
参考資料
1.森瀬 繚,ゲームシナリオのためのクトゥルー神話辞典,SBクリエイティブ株式会社,2018年 電子第二版
2.森瀬 繚,図解 クトゥルフ神話,株式会社新紀元社,2018年 第15版
3.スコット・アニオロフスキーほか,マレウスモンストロルム,株式会社KADOKAWA,2016年 第12版