シナリオ制作にも役立つ「クトゥルフ神話」に登場する「魔導書」を解読していきます。
※SAN値の減少にご注意下さい
ネクロノミコンとは?
「狂えるアラブ人」アブドゥル・アルハザードが書いたとされている魔導書です。
世界で最も有名な魔導書の一つであり、西暦730年頃書かれたと言われています。
ネクロノミコンは「死霊秘法」とも言われ、クトゥルフ神話の中核とも言える本であり、
数々の言語で翻訳されています。
原題は「キタブ・アル・アジフ」、ネクロノミコンという名前は950年頃に刊行された「ギリシア版」からでした。
内容
「旧支配者」や「外なる神」などについて主に記載されている本です。
非常に多くの、人類が知るべきでない事が書かれており、読むだけで大量のSAN値を持っていかれる本になります。
しかしながら、非常に多くの言語で翻訳されており、中には人皮で作られた物も...
現存するものの多くは「ラテン語版」であり、アメリカーの「ハーバード大学」にある「ワイドナー図書館」、「ミスカトニック大学附属図書館」、パリの「国立図書館」などに保管されているとのことです。
ネクロノミコンは、950年にギリシア版が出て以来、様々な言語で世界に普及しました。
最後に確認されたのは、17世紀イギリスで魔術師の「ジョン・ディー」の手によって不完全な英語版がダニッチに伝わってるようです。
現実のネクロノミコン
実はネクロノミコンは、クトゥルフ神話の原作者「H.P.ラヴクラフト」が生まれる前から存在しました。
元々はフィクションの物だったのですが、1973年に実際に出版されています。
元々は海外での人気が非常に高い「ネクロノミコン」ですが、日本にもその影響は強く及んでおり、
1994年にはPCゲームとして「ネクロノミコン」が発売
その後1996年にアダルトゲームの「ネクロノミコン」が発売されるなど、ごく一部の界隈で人気が高かったものになります。
まとめ
ポイント
- ネクロノミコンは様々な言語に翻訳されている
- 実はラブクラフトが生まれる前からあった
- 日本ではアングラな人気を誇る
いかがだったでしょうか?
「魔導書紹介」のシリーズでは、クトゥルフ神話に登場する多くの魔導書を紹介しています。
良ければ、もう一冊、読んでいきませんか?
参考文献
1.森瀬 繚,ゲームシナリオのためのクトゥルー神話辞典,SBクリエイティブ株式会社,2018年 電子第二版
原典、魔導書や地方、ラヴクラフトについて等書かれている本です。
元々このシリーズは分野に特化したわかりやすい事典として有名で、それのクトゥルフ版になります。
2.森瀬 繚,図解 クトゥルフ神話,株式会社新紀元社,2018年 第15版
左ページには設定を文章で、右ページにはそれらをわかりやすく図解で説明してくれている本です。
こちらも神話生物や魔導書などについても記載されています。