IdentityVでかなり知名度上がりましたね。
神話生物、という言葉をご存知でしょうか?
H.P.ラヴクラフトというアメリカの小説家が生み出した「クトゥルフ神話(クトゥルー神話とも)」に登場する、モンスターの総称を言います。
この記事では、そんな神話生物の中でも、特に強く人類に影響を及ぼす怪物達を解説します。
「クトゥルフ神話TRPG」を遊ばれる方や、「クトゥルフ神話」をベースにしたお話を書かれる方の参考になれば幸いです。
それでは早速解説していきましょう。
サムネイルは以下サイト様の画像を使用させていただきました。
七三ゆきのアトリエ https://nanamiyuki.com/
ハスターとは?
「名状しがたきもの」「名づけざられしもの」などの異名を持つハスターは、様々な作品に登場します。
ビアス・アンブローズの「羊飼いハイタ」では羊飼いを守護する温厚な神として、
ダーレスの「ハスターの帰還」では邪神として描かれました。(ダーレスはラヴクラフト後の作家であり、クトゥルフ神話として描いた)
また、ロバート・チェンバーズは短編集として「黄衣(こうい)の王」を出版しました。その中に「黄の印」というタイトルの作品もあります。
ラヴクラフトが「クトゥルフ神話」を創造するより前に「ハスター」は存在しており、「黄衣の王」、「黄の印」というワードも、既に作られたものでした。
そのためか、昨今では「大いなるクトゥルフ」が存在しない作品でも「ハスター(黄衣の王)」のみが登場する作品も見られます。
(第五人格(identity V)、デモンズソウルなど)
姿については諸説あり、記録としては「死体が膨らんでウロコに覆われたような姿」や「後ろから見るとタコそっくりに見える」など、様々な証言があります。
いくつかの化身が存在しており、最も有名な化身は「黄衣の王」
その名の通り、黄色いボロボロのローブを着た男として描かれることが多いです。
生息地
牡牛座の中の「アルデバラン星」の近くに住んでいると言われています。
また、異界都市カルコサにあるハリ湖でも目撃されたという記録があります。
カルト
地上ではハスターを信仰している人間は多く、神話生物の「チョー=チョー人」もハスターを崇拝していると言われています。
名づけざられしものという異名は、ハスター教団の崇拝者たちによって付けられた名前であり、ハスター本人よりもハスター教団の方が有名な地域も多いです。
歴史
ハスターは「大いなるクトゥルフ」と敵対しており、その為か教団同士の争いも絶えません。
逆にフォーマルハウトに住む「クトゥグア」とは同盟関係にあります。(この事から、間接的にニャルラトテップとは敵対)
ハスターは「シュブ=ニグラス」との間に「イタクァ、ロイガー、ツァール」という3体の息子をもうけています。
まとめ
ポイント
- 元々はクトゥルフ神話の存在ではない
- 地上で信仰している人間はかなり多く、クトゥルフとは敵対している
- シュブ=ニグラスとの間に3体の息子がいる
TRPGや、テレビゲームを遊んでいると様々な所で神話生物と出逢います。
最近ではアニメや漫画にも多く登場しているので、探してみると案外見つかりますよ。
このシリーズでは、一体の神話生物にスポットを当てて紹介しています。
「コイツを紹介して欲しい!」という神話生物が居ましたら、是非コメントにて教えて下さい。
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今回の記事は以上になります、最後までお読みいただきありがとうございました!
参考資料
1.森瀬 繚,ゲームシナリオのためのクトゥルー神話辞典,SBクリエイティブ株式会社,2018年 電子第二版
2.森瀬 繚,図解 クトゥルフ神話,株式会社新紀元社,2018年 第15版
3.スコット・アニオロフスキーほか,マレウスモンストロルム,株式会社KADOKAWA,2016年 第12版