神話生物、という言葉をご存知でしょうか?
H.P.ラヴクラフトというアメリカの小説家が生み出した「クトゥルフ神話(クトゥルー神話とも)」に登場する、モンスターの総称を言います。
この記事では、そんな神話生物の中でも、特に強く人類に影響を及ぼす怪物達を解説します。
「クトゥルフ神話TRPG」を遊ばれる方や、「クトゥルフ神話」をベースにしたお話を書かれる方の参考になれば幸いです。
それでは早速解説していきましょう。
サムネイルは以下サイト様の画像を使用させていただきました。
七三ゆきのアトリエ https://nanamiyuki.com/
イスの偉大なる種族とは?
ラヴクラフトの「時間からの影」という作品に登場します。
イスの偉大なる種族は、本来肉体を持たない精神だけの存在です。
彼らの体として知られる円錐状のものは、地球産のものです。
(この体はどうやら10億年前から地球に棲息していたそう。平均寿命は4千〜5千年)
時間の秘密を突き止め、自由自在に操る事から「偉大なる種族」と呼ばれています。
彼らは胞子によって繁殖しますが、寿命が長いので滅多に行う事がありません。
生息地
元々はイスという銀河の彼方に住んでいましたが、地球に飛来して以来ずっと地球に住んでいます。
歴史
彼らは4億8千万年、「イス」と呼ばれる超銀河宇宙(銀河の彼方の別世界)から地球に飛来しました。
その際は「エルトダウン・シャーズ」という名前でイスに登録されています。
その頃、地球上に居る人類と精神交換を行い地球での知識を蓄えていきます。
彼らは歴史の中で、技術文明が栄える機械都市「ナコタス」を建設したとも言われています。
5千万年ごろまでの長い間、順調に繁栄を遂げましたが、突如飛来した「飛行するポリプ」との戦争により、イスの偉大なる種族は滅亡しかけます。
天敵である飛行するポリプから逃れる為に、現代より2万年後近い未来に精神を転移させました。
その頃には円錐状の生物は絶滅しており、カブトムシのような甲虫類が存在している世界でした。
(ちなみに人類も滅亡しています)
その甲虫類の体に移住した彼らは、地球滅亡後は水星にある球根状の植物に転移する事を考えているそうです。
まとめ
ポイント
- 時間を完全に理解し、自由に操る事が出来る
- 元々精神体のイスの偉大なる種族は、転移先を変える事が出来る
- 飛行するポリプとの戦いに敗れ、未来に逃亡した
TRPGや、テレビゲームを遊んでいると様々な所で神話生物と出逢います。
最近ではアニメや漫画にも多く登場しているので、探してみると案外見つかりますよ。
このシリーズでは、一体の神話生物にスポットを当てて紹介しています。
「コイツを紹介して欲しい!」という神話生物が居ましたら、是非コメントにて教えて下さい。
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今回の記事は以上になります、最後までお読みいただきありがとうございました!
参考資料
1.森瀬 繚,ゲームシナリオのためのクトゥルー神話辞典,SBクリエイティブ株式会社,2018年 電子第二版
2.森瀬 繚,図解 クトゥルフ神話,株式会社新紀元社,2018年 第15版
3.スコット・アニオロフスキーほか,マレウスモンストロルム,株式会社KADOKAWA,2016年 第12版