パトレイバー内で度々名前が上がる「東京湾中部地震」、「バビロン・プロジェクト」
物語を追うとなんとなく意味はわかりますが、しっかり知らない人も多いのではないでしょうか。
この記事では、パトレイバーをより楽しんでもらう為に、簡単に解説させていただきます。
実は元ネタになった現実のプロジェクトがあったりするので、ぜひ最後までご覧ください!
東京湾中部地震
1995年、7月に発生。
マグニチュード8.7、震度6を記録した大型地震です。
その名の通り、首都圏(東京)で発生し、死者1,000人以上、重軽傷者3万5千人以上の被害をもたらしたこの地震は、建物にも大きな被害をもたらしました。
耐震構造にダメージ負った建造物が非常に多く、建て直しが必要に。
さて、建て直すには重機が必要です。
しかし、数があまりにも膨大で今までの重機では効率が悪い。
そこで登場するのがレイバー。
アニメの最初でも「建築・土木の分野で発展した作業用(産業用)ロボット」と紹介されていますが、
このレイバー需要が高まった原因の一つが、この東京湾中部地震だったのです。
バビロン・プロジェクト
本来は、東京湾中部地震とは全く関係の無いプロジェクトでした。
バビロン・プロジェクトとは、地球温暖化に対する対抗策の一つで、
バビロン・プロジェクトとは?
「巨大堤防で東京湾を囲おう!
ついでにその中干して土地問題解決しよう!」
という中々にぶっ飛んだ計画。
幸か不幸か、このバビロン・プロジェクトは東京湾中部地震によって加速します。
地震で倒壊、破損した大量の瓦礫の処理。
東京湾中部地震によって発生した大量の瓦礫は、東京湾内の足場として再利用されました。
こうして出来た人工島、そこに特車2課の施設はあります。
バビロン・プロジェクトの元ネタ
さて、このバビロン・プロジェクト、実は元となった計画がありました。
それこそが、「フェニックス計画」
実はこれ、現実の話で、首都圏南部と大阪湾圏域に対して行われる予定だった計画。
バビロン・プロジェクトと同じで、広域処分場を海面に配備、廃棄物の処理と埋め立て地を同時にやって、人工島を作ってしまおうという計画。
1980年代後半に行われている計画で、1989年東京は見送り、大阪湾のみ計画が進みました。
まとめ
さて、今回は起動警察パトレイバーの世界観設定のお話をしました。
ポイント
- 東京湾南部地震によりレイバー需要が高まった
- バビロン・プロジェクトは東京湾を埋め立て地にする計画
- 元ネタはフェニックス計画で、現実で実行されている
まだまだパトレイバーの魅力は伝えきれていません。
気になった方は是非下のリンクから、別の記事もご覧ください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
余談ですが、↓コレマジでオススメです、レイバーの歴史めっちゃ書いてます。
参考文献: 小川 涼,マスターファイル 起動警察パトレイバー 98式イングラム,SBクリエイティブ株式会社, 2021年 初版