機動戦士ガンダムユニコーンの冒頭で説明される「ラプラス事件」。
「なんとなーくサイアムが関連してて、ラプラスの箱が失われたんだな」ぐらいの感じだと思います。僕もそうでした。
しかし、紐解くとより一層面白くなる部分であることも事実。
そこで今回は、ラプラス事件とは何か、後の時代にどのような影響を及ぼしたかなどをわかりやすく解説します。
サイアムがテロに参加した理由についても記載しておりますので、ぜひ参考にしてください。
ラプラス事件は宇宙世紀1年に起きた事件
ラプラス事件は、宇宙世紀1年に首相官邸が爆破されたテロ事件のこと。
宇宙世紀1年、地球軌道上に浮かぶ首相官邸「ラプラス」において、改暦セレモニーが実施された。宇宙世紀初の連邦首相となる「リカルド・マーセナス」は全世界に向けた演説を行う。
本来であれば、ここで真の宇宙世紀憲章が公開され、ニュータイプの政治の中核に受け入れる発表をする筈だった。
しかし、首相官邸の爆破という史上最悪のテロ事件が発生。首謀者は不明だが、その中にラプラスの箱の守護者である「サイアム・ビスト」がいたとされている。
「ユニコーンの最初に出てる青年が若き日のサイアムですな」
ラプラス事件の影響
後に「ラプラスの箱」と呼ばれる宇宙世紀憲章のオリジナルの石碑が失われたことが、最も大きな影響を与えただろう。ラプラスの箱について詳しくは以下の記事で解説している。
このラプラスの箱を手に入れたことにより、サイアムは地球連邦政府に対する取引材料、ひいては無尽蔵の財源を手に入れたも同然だった。
そしてサイアムは企業人として成功、アナハイム・エレクトロニクス社さえ傘下に置く「ビスト財団」を立ち上げる。
「個人単位で見たら大成功だけど、これがあったせいでアースノイドとスペースノイドは戦うわけですな」
では、サイアムはなぜラプラス事件に関与したのか?その点も紐解こう。
サイアムは食い繋ぐためにテロに参加した
サイアム・ビストは元々、中近東で昔ながらの放牧業を営んでいた田舎民だった。しかし、地球連邦の事業拡大に伴い、土地を奪われる。
転職するものの、転職先ではサイアムの父がゲリラに参加していた経歴があったため解雇。職を失ったサイアムは、言われるがままテロに参加、首相官邸爆破は、彼にとってただの仕事だった。
「ちなみにサイアムが乗ってきた宇宙船も口封じのためか爆破されてます。彼は運良く生き延びました」
まとめ
今回はラプラス事件について解説しました。最後にポイントを振り返りましょう。
- ラプラス事件は宇宙世紀1年に起きた首相官邸の爆破テロ
- ラプラス事件では、真の宇宙世紀憲章「ラプラスの箱」が失われる
- ラプラスの箱が失われることで、後の戦争に発展する
このブログでは、宇宙世紀を紐解く記事を多く公開しています。ラプラスの箱についても紹介しているため、あわせてご覧ください。
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