機動戦士ガンダムユニコーンで語られたラプラスの箱、本編ではこのラプラスの箱を巡った戦いがされるのですが、多くの人が「結局あの箱何だったの?」や「地球連邦政府が転覆するって言われてたのはなぜ?」と疑問を持っていることと思います。
そこで今回は、ユニコーン関係の設定資料を7冊読み込んだもえびとが「ラプラスの箱」とは、中身や地球連邦政府が転覆すると言われた理由についてわかりやすく解説します。
かなり噛み砕いて説明しているので、アニメを見て興味が沸いた人に楽しんでいただけたら幸いです。
ラプラスの箱の中身は、本来適用される筈だった条文が記された石碑
宇宙世紀一年に起こったテロリスト事件「ラプラス事件」により、本来適用される筈だった法律が記載された石碑が失われる。
そこには、以下の文が記載されていた。
「第七章 未来
第十五条
地球連邦は大きな期待と希望を込めて、人類の未来のため、以下の項目を準備するものとする。
1.地球圏外の生物学的な緊急事態に備え、地球連邦は研究と準備を拡充するものとする。
2.将来、宇宙に適応した新人類の発生が認められた場合、その者達を優先的に政治運営に参画させることとする。」
宇宙世紀憲章 原文
「簡単に噛み砕いて説明すると、『ニュータイプを優先的に政治に関わらせなさいよ』ってこと」
そしてテロリスト犯人一味の一人である、「サイアム・ビスト」が、テロ直後にこの石碑を入手、ラプラスの箱として96年間世に公表せず保管し続けた。
「この辺はユニコーンの冒頭で描かれてますね」
ラプラスの箱が世にバレると、地球連邦の悪事がバレる
地球連邦政府は、スペースノイド(宇宙移民者)の政治への介入をさせないよう立ち回ってきた。その中にはニュータイプも数多く存在した。
しかし、ラプラスの箱には「ニュータイプを積極的に政治に取り入れなさいよ」という意味の文面が書かれている。
つまり、地球連邦政府は都合が悪い一文をひた隠しにし続けたわけだ。それが、ラプラスの箱を巡る戦いに発展する。
そして、箱に辿り着く鍵となるラプラスプログラムが搭載されたユニコーンガンダムを巡って争奪戦が始まるわけだ。
ラプラスプログラムとは、ラプラスの箱へ導くための道標
ラプラスプログラムはユニコーンガンダムに搭載され、搭乗者が「真のニュータイプ」と判断された時、ラプラスの箱への道を示すプログラム。
箱の座標をいきなり示すのではなく、ポイントAの座標を指定、Aに到達するとポイントBの座標を、と少しずつ解放されていく仕組みになっている。
このラプラスプログラムは、当初ユニコーンガンダムに搭載する予定は無かったものの、カーディアス・ビスト(バナージの父)が搭載。
ユニコーンガンダム無くしてラプラスの箱へは辿り着けないという意味で、「ラプラスの鍵」と呼ばれることになった。
「本編でユニコーンガンダムを取り合ってたのは、ラプラスの箱がある場所へ行きたかったから」
まとめ
今回はラプラスの箱について解説しました。最後にポイントを振り返りましょう。
- ラプラスの箱の中身は、本来適用される筈だった条文が書かれた石碑
- 条文には「ニュータイプを優先的に政治に関わらせるように」と書かれている
- 地球連邦政府は、この条文を隠し真逆のことをしてきたため、箱がバレると転覆する
- ラプラスプログラムは、ラプラスの箱へと導く為の鍵でユニコーンに搭載されている
このブログでは、ガンダムユニコーンに関連する記事を多く掲載しています。歴史だけでなく、機体やサイコフレームなどマニアックな解説をしているので、興味をお持ちの方はぜひご覧ください。