今回はミノフスキー粒子に話していこう。
宇宙世紀を代表する粒子であり、ミノフスキー粒子を理解しているということは、各モビルスーツや戦艦などの兵器システムを理解することにつながる。
ミノフスキー粒子とは
ミノフスキー粒子は、静止質量がほとんどゼロ。ニュートン力学において、質量とは静止質量とされていた。
つまり、今までの力学を根底からひっくり返すような粒子だったわけだ。
そのため、当時では非常識な兵器が次々と生まれる。詳しくは後で話そう。
ミノフスキー粒子の特徴
ミノフスキー粒子は正粒子が負、反粒子が正の電荷を持つ粒子だ。これを一定密度で放置した場合、粒子間の静電力とミノフスキー粒子同士にのみ働く反発力によって立体格子状に整列する。
平たく言えば、ジャングルジムだな。この立体格子状の構造を、「Iフィールド」と呼ぶ。
ミノフスキー粒子はほとんどの物体を透過する粒子だ。ただし、水や大地、金属や炭素といった導電性物質はほぼ通さない。100%では無いがね。
これを利用した装置が、「ミノフスキー・クラフト」だ。初期の戦争ではホワイトベースに搭載されていたシステムだな。
ミノフスキー粒子を応用したシステムは他にも多くある。詳しくは次の項目で話そう。
ミノフスキー粒子を応用したシステム
- ミノフスキー・クラフト
- メガ粒子
- ミノフスキー・フライト
- ミノフスキー・ドライブ
ミノフスキーフライト、ドライブについては宇宙世紀100年代になってからの技術のため、別の講義で解説しよう。
ミノフスキー・クラフト
ミノフスキー・クラフトは、擬似反重力システムだ。搭載すると空を飛ぶことができる。
仕組みとしては、ミノフスキー粒子の「導電性物質に浸透しにくい」という性質を利用し、物体の下方に立体格子状構造を構成させ、常時ミノフスキー粒子を散布することで飛んでいるという仕組みだ。
簡単に言うと、飛んでいる物体と、地面との隙間をミノフスキー粒子で埋めて、その上に乗っているというわけだ。
もっと簡単に言うと、ミノフスキー粒子でできたダンボールの上に乗っているイメージだな。
メガ粒子
ミノフスキー粒子の格子状構造を圧縮していくと、+と-の粒子の距離が狭くなり、最終的に融合、「メガ粒子」へと変化する。
Iフィールドの圧縮には、電磁場のエネルギーがあるため、メガ粒子が電磁場から解放されると高エネルギーのビームとして発射される。
この性質を利用して、別の強力なIフィールドで囲い指向性を付与したものが「偏向型メガ粒子砲」だ。一般的にメガ粒子砲と呼ばれているな。
また、収束率を下げることでビームを拡散させることもできる。こっちは「拡散ビーム砲」と呼ばれることが多い。ネオ・ジオンのサザビーの腰についているやつだな。
ミノフスキー粒子の発見
U.C.0040年、T・Y・ミノフスキー博士は新粒子の存在を前提とする理論を完成させた。
それから5年後のU.C.0045年、ミノフスキー物理学会をサイド3にて立ち上げ、U.C.0069、ミノフスキー粒子の存在が証明された。
この発見には、ミノフスキー博士だけでなく、共同研究者であった「イヨネスコ」氏も大きく関わっている。
M&Y公社において、新型熱感反応路が開発された。ここに、ミノフスキー粒子存在証明の鍵があったのだ。
ミノフスキー粒子の発見は、今までの素粒子物理学の歴史の中でも革命と呼べるものだった。この発見は「ミノフスキー・ショック」として後世に語り継がれている。
ミノフスキー粒子はなぜ通信妨害に役立つのか?
ミノフスキー粒子が格子状構造をとることは先ほど説明したな。実は、この格子状構造は通信妨害にも役立つ。
よく、ミノフスキー粒子の濃い所では有視界戦闘がメインとなる、という話を聞くだろう。
ミノフスキーの格子状構造は、中を通ろうとする電磁波を著しく減衰させる。これを、ミノフスキー粒子の電場撹乱効果と呼ぶ。
このため、中を通ろうとする通信電波は撹乱され、センサー類は誤作動を起こすというわけだ。
簡単に言い換えると、ネットとピンポン球の関係だな。
まとめ
今回はミノフスキー粒子とはどういったものかについてお話をした。ポイントをまとめよう。
- ミノフスキー粒子は今までの力学を根底からひっくり返す粒子だった
- ミノフスキー粒子は「ミノフスキー・クラフト」「メガ粒子」などで使用される
- T・Y・ミノフスキー博士により存在が証明される
- ミノフスキー粒子は格子状構造を取り、その性質により通信障害やセンサー類に誤作動が生じる。
このブログでは、「作品の解像度をちょっとだけ上げる」解説を実施中。
YouTubeとの連携もしており、記事を随時動画化していくので良ければ動画もご覧ください!