今回はアーマードコア6に登場する、ヴェスパー部隊について解説します。
動画にもしてあるので、耳で聞きたい方はこちらでどうぞ。
ヴェスパー部隊
ヴェスパー部隊はアーキバスグループの強化人間部隊だ。
対抗勢力のレッドガン部隊とは対極的な存在となっておりレッドガンを粗暴とするならヴェスパー部隊は繊細な部隊と言える。
とは言っても、おとなしい部隊かと言われればそんな事は無い。
計算高く相手を追い詰め、裏では何を考えているかわからないヴェスパー部隊からはそんな印象を受ける。
レッドガン同様、ヴェスパー部隊にも番号が付与されていることも特徴だ。
V1 フロイト AC「ロックスミス」
ヴェスパーの首席隊長。
指揮するよりも実戦で活躍するリーダータイプの人間だ。
過去のアイランド・フォーの動乱において作戦成功率が脅威の94.7%を誇るエースパイロット。
周いの人間はその活躍から、彼はさぞ強化を重ね調整を重ねた人間なのだろうと噂していたが、彼はACを駆ることを愉しみ、一つひとつ積み上げていくことで現在の腕を手にした真の努力家だった。
歴史的に見るなら、オッツダルヴァに近い人間かもしれない。
V2 スネイル AC「オープンフェイス」
ヴェスパー部隊次席隊長にて、実質的な参謀。
作戦立案から実行まで行うが、その性格は冷徹かつ非道。
第8世代の手術を受け、強化人間となっており新しい術式が普及するたびに長所を取り入れるべく再手術を繰り返している。
アーキバスとしても彼を失うわけにはいかず、多くの人間を実験台とし安全性を確保した上で最終的な調整がスネイルに行われた。
そのため、彼は旧世代の強化人間を特に見下している。
技術革新と呼ばれた第7世代以降の強化人間のため、仕方無いことではあるが…
V3 オキーフ AC「バレンフラワー」
オキーフは元々第2世代型の強化人間だが穏やかな言葉使いと行動が印象的な人物だ。
過去のアイランド・フォーの動乱では諜報活動を担った元エージェントでもある。
アーキバスの情報部門に招き入れられた彼は第9世代の強化人間手術を条件に承諾した。
情報部隊出身であることから、オールマインドからアーキバスにスパイとして送り込まれた。
しかし、土壇場でオールマインドを裏切ったことで、621により処分されている。
V4 ラスティ AC「スティールヘイズ」
シュナイダー社の人材公募プログラムで見出された人間。
半年に満たない短期でヴェスパー上位に抜擢された人物でもある。
入隊以前から強化人間を受けているとのことで、第8世代だと本人は言っているが、確たる証拠は無い。
しかし実力は十分で、壁越えや相手部隊の隊長排除などアーキバスにおいて重要な戦いでは常に先頭に立っている。
狙撃を得意としており、武装さえ整っていれば数キロメートル先からのスナイプも難なく決める腕の持ち主。
V5 ホーキンス AC「リコンフィグ」
第7世代の強化人間であり技術革新にあたり多くの同僚や部下を失ってきた。
被人道的だったコーラル技術世代と比べれば何倍もまともな時代だと自分を納得させている。
V6 メーテルリンク AC「インフェクション」
数少ない女性パイロット。
第8世代であり「ニューエイジ」と呼ばれる人間の一人。
社命に対して忠実であり、性格も慎重、安定した戦績を残している。
企業にとってお手本のようなAC乗りだろう。
V7 スウィンバーン AC「ガイダンス」
会計隊長でもある。
第7世代であり、コーラル代替技術による強化実験を受けた初めての世代の強化人間。
手術による後遺症は無かったものの、結果の見えない手術に怯えた彼の心は歪んでしまい、狭義心に満ちた小物となってしまった。
V8 ペイター AC「デュアルネイチャー」
この当時最新の技術である、第10世代強化人間で人格が安定している。
しかし、無遠慮や共感性の希薄さは元々持っていた性質であり、強化手術で変わるものでは無かった。
強化人間には元々の資質も大切ということだろう。
余談
ラスティは「錆のように赤ちゃけた」という意味。
VとIVを足すとIXで9になる。
さらには彼のアリーナランクは9位だ。
実力から見ると少々低すぎる。
歴史の中には実力にそぐわないランカー9、リンクス不明のホワイントグリントがいた。
さらには、赤ちゃけた機体で「9」のエンブレムを持つ、ハスラーワンのナインボール。
これは果たして偶然だろうか?