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今回は「電脳戦機バーチャロン」に登場する機体を解説します。
後々動画化予定ですので、そちらは少々お待ち下さい。
さて、今回紹介するバーチャロイドはこちら!
機体スペック
機体名 | SGV-417 エンジェラン |
登場作品 | 電脳戦記バーチャロンシリーズ |
パイロット | アイス・ドールによる遠隔操作 |
武装 | 対偶の法杖/拘束の法衣 |
特記事項 | エクロージョン・モードへの移行機構を持つ |
彼女が持つ「対偶の法杖」は、人工V-クリスタルの作用を増幅発現させます。
ちなみに、「拘束の法衣」は、後述するアイス・ドールを冷凍監禁している際の拘束具を模して作られたと言われています。
エクロージョン・モードとは、巨大な羽が生え、空を飛び回れる形態ですが、これは本来想定されていない機能でした。
VR-017 アイス・ドール
エンジェランの説明をする前に、VR-017 アイス・ドールについて解説する必要があります。
彼女は、天才科学者プラセンジット・プラジナー博士によって作成された、オリジナルのバーチャロイドです。
プラジナー博士の作成した機体については、別の記事でまとめる事にします。
アイス・ドールと呼ばれた彼女は、プラジナー博士の失踪後、火星より更に遠いアステロイドベルトで漂流している所を発見されました。
発見後は第4プラント内で監禁保存されたようです。
彼女の解析が進むとどうやらオーバーテクノロジーな存在である事が判明。
具体的には、CIS自由往還システムなどを搭載しています。
(簡単に言うと、電脳空間と現実を自由に行き来できるシステム)
彼女自身の複製は技術的に不可能であった為、アイス・ドールを核として動くバーチャロイドを作成します。
それこそが、SGV-417 エンジェラン。
SGV-417 エンジェラン
アイス・ドールが所持するロッドには、人工のV-クリスタルが埋め込まれていました。
これは、多くの科学者が夢見て、不可能とされた幻の技術。
もちろん、その当時の技術では、V-クリスタルを複製する事が出来ませんした。
しかし、V-コンバータなら複製は可能。
アイス・ドールをパワープラントとし、彼女の遠隔操作によって動作するシステムがSGV-417エンジェランに搭載されました。
その為、アイス・ドールの遠隔操作が無い場合、エンジェランはただの置物になります。
エンジェランの略奪
さて、第4プラントで運用されていたアイス・ドール。
彼女はオリジナルのバーチャロイドで有り、他のバーチャロイドの違いの一つに「心を持つ」事が挙げられます。
彼女は、戦闘を強要する第4プラントを離れ、敵対勢力である第8プラントへと移籍しました。
(厳密には、一度CISへと姿をくらませ、次に現れた先が第8プラントだった)
アイス・ドールが遠隔操作をしないと、エンジェランは稼働出来ない為実質的に「エンジェランの強奪」が行われたと第4プラントは表明しました。
真実の壁には「かつて、ひとであったものより」という文章が掲載されており、アイス・ドールが何故第8プラントに寝返ったのかが描かれています。
また、この理由を理解する為には「リリン・プラジナー」について知る必要がある為、別の記事で解説します。
まとめ
ポイント
- オリジナルVRアイス・ドールの遠隔操作で動く
- エクロージョンモードは羽が生える
- 第4プラントを離れ、第8プラントへ寝返る
いかがだったでしょうか?
今回の解説はこちらの資料を参考に行なっています。
気になかった方は手に取ってみてはいかがでしょうか?
参考文献: 1.瓦重朗,電脳戦記バーチャロン オラトリオ・タングラム「真実の壁」,ソフトバンク パブリッシング株式会社,2000年 初版
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